マツケンサンバ | 刹那的雑記

マツケンサンバ

とりあえず今日から日記を書いてみようということで書いていたのだけれど、書いてる途中でフリーズしちゃってもう、あれか。神が僕に書くことを止めろっていってるのかっていうくらい凹んでます。

ということで書き直し・・・。がんばろっと。

まずは何を書くかということで、日記から始めよう的な事を思いついたんだけど、そもそも毎日そんな事件がおこんのか!?という疑問にぶつかりました。
でもそこは書き手としてやっていく為には事件を発見していかなければならない。それこそが、僕がこの世界に生まれ落ちた宿命であると勘違いしながらやっていこうと思います。

じゃなきゃ初回で最終回の可能性が出てきますから!!!


ということで、今日は髪を切りにいってまいりました。
もうすぐ就職だということで、髪もそろそろこのロン毛なのか、ぼさぼさなのかわからないとこから脱出しようという試みで、これはもう、まさに社会の一員になる為の心構えができすぎちゃって怖いくらいな勢いです。

んで、馴染みの美容室に行き、席に座る・・・。

「お、刹那君久しぶりだね~。今日はどんな髪にしようか?」

「そうっすね、とりあえず就職も控えてるんで、それなりにさっぱりしたいと思ってますけど・・・」

「お、じゃあアレなんかいいよ!今流行のさ!」

この台詞に僕のハートは踊るわけですよ。
そりゃあ、毎日何人もの人の髪をきるプロが、今流行のアレとかいっちゃうんですよ?そりゃもう女心くすぐるような、いや、下手したら鷲づかみにして丸飲み出来ちゃうよ!!くらいなアグレッシブな髪型が期待できます!

「はい!じゃあそれでお願いします。」

「おっけ~!!ちょいと待ってね、参考に雑誌持ってくるよ^^」

待つこと3分

「あったあった、どれどれ早速始めようかね~。」

担当の手に持たれている一つの雑誌。
僕はなんとかその中に載っている参考人物を見ようと鏡越しにちらちらと目をやる。
キムタクか?いや、ここは敢えて窪塚??いやいや、Gackt的なとこもアリだなとか思って、僕の髪型のモチーフになるモテモテ芸能人に想いを馳せながら、その写真を見ていると。

おかしい。何かがおかしい。
いやさ、写真は見えないんだけどな、あれなんだ。
ちらっと見えた部分に

『マツケンサンバ』

ってみえたんよ。マツケンサンバってあれじゃん?マツケンでしょ。

まさかと思って隙をついて、ばっと見ましたよ。そこにキムタクとかの写真も載ってるページなんだろうとおもって。

いやな、松平健しか載ってねえ。しかもめっちゃ笑顔や。
しかもめっちゃ坊主や。

それをじーっと見てる担当が、僕には、ノストラダムスの大予言がはずれて、地球にリベンジかましたろと思ってる恐怖の大魔王に見えたよ。まじで。

「すいません」

「ん?どした?刹那君」

「あの・・・松平健さんみたいにするんすか?」

「そうだよ~!今まさに時の人だしね!!」

おかしいやん。あんたそれおかしいやん。確かにな、マツケンサンバとか訳のわからんサンバを踊り狂いながら歌う松平健は紅白も決まって、時の人かもしれん。そうかもしれん。そこは否定はしない。

けどな、あんたそれ坊主や。見間違うことなく坊主や。
っていうか、松平健や。

もう突っ込むとこ多すぎてどうにもできん。
女の心くすぐるどころか、全人類の脇をくすぐるくらいの失笑を買いかねない。

「すいません、それは・・・いいっすわ」

「ん?なんで?」

「いや、もうちょっと髪あったほうがいいかな~って」

「ああ?そう?じゃあやめとこうか~。いけると思ったんだけどなぁ」

何がだ?何がいけると思った?あれか?地球にリベンジする為の生け贄を見つけたと思ったのになぁ~の暗喩か?

とりあえず、最悪の危機を紙一重でかわし、結局は普通に切ってもらうことにした。
その間もずっと松平健のページが開いてて、いつ担当が坊主にするかもわからんから、ずっと寝ないで目を見開いてたよ。



軽く松平健に親近感がわいた一日でした。