恋々と、凛々と | 刹那的雑記

恋々と、凛々と

やがてはこの雨も止むだろうか

あの頃の僕は 雲が螺旋を描くように

終わりのない階段を歩き続けていたかもしれない

まだ 頂上は見えない けれど 雨が降っている

ならば この先にきっと 空があるのだろう

高く高く 拳を突き上げる

今はまだ届かずとも 握りしめた手の中に 煌めく想い出がある

この煌めきが 僕を傷つけるものだとしても

その傷が僕を 一歩先に進ませてくれる

他の誰かを愛する為の一歩?

それとも君を忘れる為の一歩?


ただ一つ確かなのは 僕の心にある君は 今も此処にいる

過去を振り返る恋々とした歩みだとしても

僕は凛とした瞳で 空を探そう

雨が止んだ頃 たどり着いた空には

きっと 虹が架かっている