夕暮れ、わすれな草 | 刹那的雑記

夕暮れ、わすれな草

君が 買ってきた わすれな草の種

いつか咲くといいなと言って 毎日水をあげてたね

今は 僕の部屋のベランダで 誇らしげに咲き誇っているよ

あの時 君は何を忘れずにいようと考えたのかな

僕は 君が嬉しそうに毎日植木鉢を眺めていた姿を覚えてるよ

その横顔は 夕日に照らされて ほのかに紅く染まり

まるで 可憐な少女のように 無邪気だったね

僕は あの頃の無邪気な君を 今でも覚えている


君が咲き誇っていたあの季節 


わすれな草が咲くとき 一緒にいることは叶わなかったけれど

夕暮れに 僕は 思い出すんだ

わすれな草に 二人で誓った 刹那の永遠を