刹那的雑記 -3ページ目

二人で真珠

僕の名前には、真 彼女の名前には珠という文字がそれぞれ名前の一番頭にくる。

ある時、彼女がいった。

「二人の名前合わせたら真珠だね」と。

なんだか僕は嬉しくて、そんな風に考えていてくれた彼女がとても
愛しく思えた。

そう、僕たちは2人併せて真珠になる。
一人じゃ真珠にはなれやしない。
そんなことを考えていると、なんだか今の幸せが凄く大切に感じる。

僕が出来ることは、ただ彼女をずっと愛し続けていくことだけで、それ以上のことは出来ないのかもしれない。

芸能人みたく、大金を稼げるわけでもないし、モデルのように格好良くなれるわけでもない。

そんな僕に出来ることはずっと彼女の側にいることだけで、僕の力の及ぶ限り、彼女を幸せにしたいと思う。彼女がそれを望んでくれる限りは。

ただ名前が繋がっただけじゃんと思われるかもしれない。
だが、僕には凄く大切な意味を持っていて、運命とか信じない僕だけど、
それでも運命で結ばれていると信じていたい。

これが僕の最初で最後の運命の恋だから。
そう思っているから。

海の底で静かに眠る、永遠に欠けることの無い真珠のような恋だから。

優しさに触れた

ありがとう 僕を愛してくれたたくさんのあなた

そして はじめまして 

これから僕を愛してくれる 一人だけのあなた

僕は 愛を知った振りして 一人で膝を抱えていたね

本当はとても寂しかったよ 泣きそうだったよ

それを見つけてくれたのは あなただったね

棘で全身を覆った 捨て犬のように怯える僕を

君は傷つくことも恐れずに 優しく抱きしめてくれた

僕は その温もりに うれしくってうれしくって

ただうれしくって 目を閉じて また泣いたんだ

だから今は立ち上がるよ

あなたの鎖に繋がれて 僕はあなたを守ろう

あなたを脅かす全てのものから 僕の全てを盾に

あなたの優しさを ただただ守ろう

いつか僕が 滅びても

あなたが後ろで見守っていてくれるから

新しい恋、最後の恋

ブログを書くのも久しぶりです。
最近の刹那はさぼりすぎじゃねーの?みたいに想ってた方、すいません!
やっとブログを書くまでに心も落ち着きました。

さて、まずはご報告を。
彼女ができました。

うん、彼女ができた。

あれ?って思った方も多いかと思います。
結論から言えば、待ってたもとかのではありません。

いわゆる大学の後輩で、とても仲の良かった子なんですが、その子と付き合い始めました。

付きあう前から、もとかののことを相談したり、あっちの相談に乗ったりもしてて、いわゆる、過去にやらかしちゃったことは全部お互いに知ってる関係です。
だからこそ、お互いになんだか心が通じ合ったのかもしれません。
僕が彼女に好きだなって本気で思い始めたのはつい一週間前。
そしてそれから2日後に彼女から好きと言われ、僕も好きだと伝えました。

ここで、僕も少し前の自分について考えなければいけません。

もとかのを、何があっても待つと、豪語しました。
あの時は本当にそうだったし、好きな人なんてできやしないって思っていました。
だけれど、今は側に大好きな人がいて、僕のことを本気で愛してくれる人がいます。
僕は、自分の矛盾に迷ったけれど、でも、この人と一緒に生きていこうと決めました。それがきっと僕の幸せの場所だから。

結局そんなものかと言われるかもしれない。綺麗事だったんだねと言われるかもしれない。

けれど、僕は今、好きな人の側にいたい。これからもずっと。


だから彼女に伝えました。もとかのには二度と会わないと。
それが僕の結論だから。

もう、同じ過ちは繰り返さない。
もう、愛する人を失いたくない。

だから、今は全力で、彼女を愛していきます。

今、僕はとても幸せです。
だからこれでいいんだって。

そう思うんです。

虹の上で

長い階段を 僕は登った

時には息が切れ 足が動かなくなることもあった

けれど 僕は少しずつ でも確かに 空に向かって階段を上ったんだ

気づくと 雨は止み 雲の間からこぼれる太陽の光が

真上から差し込んできた

僕は足早に 階段を駆け上がる

その時 僕の手を誰かが引いた

体は空に舞い 僕は確かに見つけたんだ

世界の果てから世界の果てまで繋がっている 虹を

気づけば僕は その虹の上にいる

手を引いてくれたあなたは 僕に微笑む

新しい物語が 今始まった

夕暮れ、わすれな草

君が 買ってきた わすれな草の種

いつか咲くといいなと言って 毎日水をあげてたね

今は 僕の部屋のベランダで 誇らしげに咲き誇っているよ

あの時 君は何を忘れずにいようと考えたのかな

僕は 君が嬉しそうに毎日植木鉢を眺めていた姿を覚えてるよ

その横顔は 夕日に照らされて ほのかに紅く染まり

まるで 可憐な少女のように 無邪気だったね

僕は あの頃の無邪気な君を 今でも覚えている


君が咲き誇っていたあの季節 


わすれな草が咲くとき 一緒にいることは叶わなかったけれど

夕暮れに 僕は 思い出すんだ

わすれな草に 二人で誓った 刹那の永遠を

たまには、息抜き

みんな 疲れてる

きっと人生は罰ゲームで 僕らの人生に

良いこととと悪いことは半分半分なんだよなんて

綺麗事は無意味に響く

そう 僕の人生は罰ゲーム

悪いことがあって当たり前なんだ

でも ちょっぴり良いことがたまにある

それは 僕の進む道にたまに光り輝く花が咲いていて

僕は その花を時々見つけては じっと眺める

暖かく 凍える体を 溶かしてくれる

座り込み 歩き続けた足を なでてやる

ふぅっと 一息 先は長そうだな


その花は次第に 輝きを失い やがては枯れる

僕は また立ち上がり 道を進む

次の花を 期待して

2月14日

2月14日。それはバレンタインデー。
世の中のカップルが、女性からチョコレートをもらい、それは愛の証だとされてきたイベント。今では義理チョコなんてふざけた慣習があるけど、それでも僕は彼女からの愛の証を待っていた。くれないはずが無いと。

僕には4年付きあってる彼女がいる。
最初はべたべたしたいわゆるバカップルのような関係だったけど、今ではすっかり夫婦のようになってしまった。
恐らく、恋とかそういう感情ではなく、一緒にいて楽だからなんて情みたいなので繋がってるんだろうなって僕も気づいてた。それでも彼女は僕を愛してるに違いない。いや、もしかしたら彼女も同じ気持ちかな。執着心だけがあるのかな。

だから、14日の前の日、2月13日に彼女が他の男と話しているのを見て僕は、怒った。別に、愛しているからとかそんなのではなく、執着心だ。
これは俺の物だぞ。お前なんかにやるかという執着心で、僕は彼女に話した。

「さっきの男誰?」
「あ・・うん、ちょっと相談事してる人。でも気にすることなんてないよ!何もないから」
「相談?何を?」
「それは、今はまだいえないけど・・・」

僕は、この台詞に鼓動が早くなったのを感じた。なんだろう。僕の物が他の奴に盗られる?冗談じゃない、ここまでこいつと一緒にいたのは俺だ。
俺以上にこいつを知ってる奴なんていない。誰であろうとやるものか。

そう、愛じゃない。男の意地。執着だ。
俺以外の奴なんて愛する訳がないと安心していた。
けれど実際にそんな事態になってしまった。

何故だ。こんなに尽くしてきた。一緒に色んな想い出もある。
なのに、何故他の男なんだ。俺が一番こいつを理解してるのに。

「ふざけるな!そんな男にいくくらいなら死んでやるぞ」
僕は言う。
「違うよ!死ぬとかいわないでよ!違うの!!」
「何が違うんだよ!どんな奴だ!年は?どこで知り合った!」

彼女は泣き出した。泣きたいのはこっちだ。訳がわからない。


ふと彼女の指を見る。ばんそうこうで指先が巻かれている。左手の薬指に。

聞いたことがある。指輪のかわりにばんそうこうで左手の薬指に巻き付けて愛の証しにするというのが、若い女の子の間で流行っていると。

「お前・・なんだその薬指。その男に巻かれたのかよ!ふざけるな!」
僕はキレた。
分からない。いつでも別れても構わないと想っていたのに、何故こんなに怒るのか。やはり、失いたくないという気持ちからなのだろうか。

彼女は泣いたまま座り込んでいた。

「出ていけ・・・」

「え?」

「今すぐこの部屋からでていけっていってんだよ!!」
そう怒鳴ると、彼女は悲しそうに僕を見て、少しうつむいた後に玄関まで行った。

「ねえ・・本当に違うんだよ?、私はあなたを。。。」

「うるさいっていってんだよ、さっさとでてけよ!」

彼女はまた黙って立ちつくした後に、静かに出ていった。
ドアが閉まる音が、空しく部屋に響いた。

僕は、泣いた。なんの涙だろう。彼女を怒ったから?
違う、彼女に裏切られたからだ。こんなに愛したのに。
こんなに尽くしてきたはずなのに。

僕はその後、眠った。隣にあった温もりを思い出しながら。
そして、今はきっと他の男といるんだろうと怒りを感じながら。




次の日、僕は朝玄関を出て学校にいこうとした。
その時、ふと足下に何かが当たった。
なんだろう。

良く見ると、小さく包装された箱だった。ピンクのリボンがついている。
中を開けてみる。
そこにはぶきっちょなクッキーが入っていた。

僕は愕然とした。

僕はチョコが苦手で、去年まではバレンタインデーはチョコをもらっていたけど、来年は手作りのクッキーがいいなと言った事を思い出した。

これは・・・

これは手作りのクッキーだった・・・。

そうだ。彼女はその男にきっと、男が好むクッキーの味を一生懸命聞いていただけだったんだ。そして、あの薬指のばんそうこうは、料理が下手な彼女が一生懸命作っていたときに出来た傷だったんだ。

なんてことだ・・・。僕は何も考えちゃいなかった。
彼女の愛なんて考えもしなかった。ただ、疑うだけだった。
彼女はきっと、一生懸命作ったんだろう。ぶきっちょなハート形のクッキーが箱にぎゅうぎゅうに詰まっていた。そう、彼女の愛が。

きっと僕が喜ぶ顔を想像しながら一生懸命作ったに違いない。

僕は・・・僕は・・・長く一緒にいたことで、彼女をきちんと見てあげることを忘れていた。見落とした。彼女の僕に対する愛を。あの笑顔を。
いつだって彼女は僕に笑顔を見せてくれたじゃないか。
尽くしてくれたのは彼女のほうじゃないか。・

僕は、何もわかっちゃいなかったんだ。

その日。2月14日。僕はハート形のクッキーを一口かじって泣いた。





その後、彼女と会うことはもう無かった。














という2月14日が近いんで、創作話を作ってみました。
人は長く一緒にいると、その人の本当の姿を忘れます。
愛の形も忘れてしまいます。
2月14日。愛を手渡し、受け取る日。
もう一度、あなたのそばにいる人。いたひとを想ってみてはどうでしょうか。

蒼い月

息が白く凍る夜

ふと見上げる 黒いカーテンがかかった空には

蒼白く輝く月が一つ

きっとこの月は 僕らみんなに光を与える

紅く燃え 身も焦がし 果てには 自ら灰になるこの想いを

少しだけ冷やしなさいと 優しい蒼き光

この月をあなたも見ているだろうか

それならば あの月に想いを描けば

あなたのその瞳にも 伝わるのだろうか

いっそのこと 今はまだ伝えないでと

僕は月に囁く


もう少しだけ 灰になる前に あの人を想いたいから

恋々と、凛々と

やがてはこの雨も止むだろうか

あの頃の僕は 雲が螺旋を描くように

終わりのない階段を歩き続けていたかもしれない

まだ 頂上は見えない けれど 雨が降っている

ならば この先にきっと 空があるのだろう

高く高く 拳を突き上げる

今はまだ届かずとも 握りしめた手の中に 煌めく想い出がある

この煌めきが 僕を傷つけるものだとしても

その傷が僕を 一歩先に進ませてくれる

他の誰かを愛する為の一歩?

それとも君を忘れる為の一歩?


ただ一つ確かなのは 僕の心にある君は 今も此処にいる

過去を振り返る恋々とした歩みだとしても

僕は凛とした瞳で 空を探そう

雨が止んだ頃 たどり着いた空には

きっと 虹が架かっている

サクラ チル そして サキミダレル

日だまりの中

僕の時間と共に 色褪せながら色づいた桜の木は

散りゆく事に 儚くとも美しい想い出を残す

それは刹那の切なさだと言い

僕が未だ此処に立ち止まる事に 意味を与える

僕は散る事に意味を求めた

だけれど 散る前に咲き乱れる事を忘れていた

そして散りゆく中で また咲き乱れる季節を


此処に立ち止まる意味は きっとまた咲き乱れる自分を

あなたに誇らしげに 見せたいからかもしれないね

何度でも散る

その度に 季節は巡り

僕はまた 咲く